その結果、iPhone版パックマンの評価が最大★5つの評価で★1つという評価を叩き出してしまい、
しかも、コメントもかなり荒れぎみ。内容のほとんどは「パックマン、ボリすぎ」。
要は、iPhone版パックマンが1200円ってところで反感を買ってしまったのでした。
ここが、第1の失敗。
そこで、ナムコの対応は、
- 期間限定で値下げをして1200円を900円へ
- 「Pac-man Lite」という無料版を製作
#iPhoneのApp Storeでは「無料版ランキング」ってのがあるため、
#たくさんのゲームの中から目立たせたい場合には無料版を配るのが手っ取り早い。
ということで、ナムコは無料版で撒き餌をして完全版を買ってもらう作戦へ。
ところが、この無料版は
- リリース時に第1世代のiPod Touchに非対応。
- 1面で終了する体験版。
- 洗練されていないインターフェース
- 売りである「タッチ操作」&「傾き操作」はすべて使える。
というもの。
この無料版の仕様が、第2の大きな失敗。
無料版は、
一部のユーザーは遊べず、その他のユーザーは、
「タッチ操作」をふ〜んと体験し、
「傾き操作」でストレス以外の何者でもないことを確認し、
微妙なインターフェースで触る楽しさも味わえず、
1面クリアすることで満足し、
そして、完全版が900円という値段設定に唖然とするのでした。。。
私もとりあえずは「Pac-man Lite」を遊んだんですが、
そんなに悪い出来でもなく、これが300〜500円くらいだったら荒れずに済んだんだろうなと思います。
ナムコ、モバイルコンテンツをあつかう米国子会社を2006年1月1日づけで設立
まぁ、中の人たちは早く売り上げを立てたいという焦りがあったのかもしれませんが、ユーザーに対するサービス精神と、ユーザーがどう思うのかという視点がまったく無かったんだと思います。
以下、おいらの妄想。
「iPhoneのゲームいくらにすんの?」
「ハドソンやセガが1200円くらいですね」
「まじ!?何のゲームで?」
「ボンバーマンとかです」
「ボンバーマンでかよw」
「じゃ、うちのパックマンはワールドワイドなキャラだからなw」
「決まり。1200円で」
「評価めっちゃ悪いんっすけど」
「うわ、1200円高かったか。。。」
「何でうちだけが。。」
「300円くらいが妥当って話も。。。」
「それじゃ、何十万ダウンロードでペイできるってんだよ!」
「じゃ、600円くらいっすか?」
「ばかやろう、値段ってのはな、下げたらなかなか上げられーんだよ!」
「まずは第1段階で、900円だな」
「これまでダウンロードしたユーザーには悪いから期間限定ってことにしとけよ」
「ハドソンは、数独とか無料版配布してますよ」
「じゃ、うちも作れ」
「仕様はどうするんですか?」
「まぁ、適当に制限つけとけよ」
「操作を絞りましょうか?」
「ばかやろう、操作が売りだろ!操作を体験できなくてどうする!」
「1面だけ遊べるようにしとけよ」
「ほとんどの要素入っちゃいませんか。。。」
「ばかやろう、何のためにゲームに難度があるんだ!!」
「そこからやり込みが始まるんだろ!!」
「パックマンですよ。。。いまさら。。」
「名前はパックマンLiteだぞ、体験版なんてつけるなよ、ダウンロード数が落ちる」
まぁ、妄想なんですけどね。
iPhoneユーザーは、割とコンテンツにお金を払ってくれる人種だと思うんですが、
その人たちから総スカンを食らったパックマンでした。
サービス精神は大切ってことで。